税理士には税理士試験に合格して税理士になった人と、国税のOBとして税理士になった人がいます。
今回は税理士試験に合格したいわゆる試験突破の税理士を選ぶメリットとデメリットについて考えてみました。
税理士試験の難易度
試験突破の税理士を語るにはまず税理士試験の難易度についてお話しします。
一般的に税理士試験は難関試験として知られていますが、勉強すべき内容自体はそこまで難しくありません。
ただし税理士試験は受験者の上位15%前後の人しか合格できない相対試験なので合格するのは激ムズです!
私の経験からすると試験科目1つにつき1日当たり3~5時間の勉強を1年間続けてやっと試験で戦えるレベルに達して勝率は甘く見て3割程度です。
それを5科目合格しないといけないことを考えるとやはり難関試験と言わざるを得ません。
試験突破の税理士を選ぶメリット
試験突破の税理士を選ぶメリットとして以下のようなことがあります。
- 勉強家である
- 誠実で真面目である
- 実務のレベルが高い
試験突破の税理士は難関試験を突破しているだけあって非常に勉強家が多いです。
受験生時代は苦労している人も多いので我慢強くて根気強くて粘り強い人がとても多いです。
それと基本的に誠実で真面目な人がほとんどなので仕事相手として信頼できるというのもいいところでしょう。
また税法の知識とあわせて実務にも精通しているので仕事のクオリティが高いこともメリットと言えます。
試験突破の税理士を選ぶデメリット
試験突破の税理士を選ぶデメリットとして以下のようなことがあります。
- 国税OBと比較すると税務調査に弱い
- 頭っでっかち
- コミュニケーション力に難あり
試験突破の税理士の最大のデメリットは国税OB税理士よりも税務調査に弱いことです。
これは定期的に税務調査に入られる法人などにとっては死活問題になりえます。
税理士に税務調査の対応能力を求めるのであれば試験突破の税理士ではなく国税OBの税理士を選んでください。
あとは個人差がありますが勉強家であると同時に少し頭でっかちでコミュニケーション力が低い人も結構います。
そのあたりは実際に会って話してみて判断するようにしましょう。